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ニュースリリース 2010年7月1日

世界最大規模※173MWの太陽光発電所の建設を受注

タイ王国の太陽光発電所へ薄膜太陽電池を供給

<シャープ製薄膜太陽電池を用いたタイ王国 太陽光発電所(完成予想図)>

シャープは、NED社※2より、世界最大規模の太陽光発電所(73MW)の薄膜太陽電池モジュール・周辺システムの供給ならびに建設を受注しました。本年7月中に太陽光発電所を着工し、2011年末までに運転を開始する予定です。 
 NED社は、三菱商事株式会社が100%子会社であるDGA社を通じて33.3%出資している、タイ王国の独立発電事業者(IPP※3)です。当社は、同国最大手の建設会社であるITD社/ITE社※4と共に、本案件を受注いたしました。

年間を通じて日射量が多いタイ王国では、総電力需要における再生可能エネルギーの導入量を2022年までに20%※5に引き上げる目標を掲げるなど、太陽光発電の利用拡大が期待されています。

今般、高温時において結晶太陽電池よりも温度特性に優れる薄膜太陽電池が、年間平均気温の高い同国での太陽光発電所に適していることから、本太陽電池の量産において実績のある当社が採用されました。本発電所に使用する薄膜太陽電池モジュールは、本年3月に稼働した堺市(大阪府)の「グリーンフロント 堺 太陽電池工場」からも供給します。

また、今回の設置において、当社はITD社/ITE社と連携し、設計や工事を手掛けます。 
今後当社は、太陽電池モジュールの供給だけでなく、国内外で現地の関連企業と連携して、太陽光発電所の機器調達・システム設計・工事までを一括して提供するビジネスモデルを展開してまいります。

1  2010年7月1日現在。

2  NED社(Natural Energy Development Co.,Ltd.):DGA社(Diamond Generating Asia,Limited:東南アジアおよび台湾のIPP事業を統括する三菱商事株式会社の100%子会社)、CLP社(CLP Holdings Limited:在香港のアジア最大の民間電力会社)、EGCO社(ELECTRICITY GENERATING PUBLIC COMPANY LIMITED:タイ王国大手IPP)の3社による合弁会社。発電事業の企画、投資、運営を行う。

3  IPP(Independent Power Producer):発電施設を設置し、発電した電気を販売する事業者。

4  ITD社(ITALIAN-THAI DEVELOPMENT PUBLIC COMPANY LIMITED):タイ王国最大手の建設会社。国際空港や水力発電所などの公共事業から、民間のビル建設まで国内外の案件を手掛けている。 
ITE社(ITALTHAI ENGINEERING CO.,LTD.):ITD社の関係会社。電気設備供給、ビル・工場の設計など幅広いサービスを提供している。

5  タイエネルギー省:2009年9月発表内容に基づく。

<タイ王国 太陽光発電所の概要>

・事業者

NED社(Natural Energy Development Co.,Ltd.)

・面積

190ha(1.9km2)

・設置容量

73MW

・システム詳細

薄膜太陽電池、インバータ、架台等

・設置形態

陸上設置

・着工予定

2010年7月中

・運転開始予定

2011年末までに

・建設予定地

タイ王国ロッブリ県

(注)ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日時点の情報です。ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。

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